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ピアノ指導inドイツ、10周年。

hmt Rostock
Photo by Eri Mantani

今年、ドイツでのピアノ指導歴が10年を迎えました。



ロストック音楽演劇大学に留学することが決まり、ドイツに渡ったのが2007年の春。

同年11月から学生と並行して同大学非常勤講師として働き出したので、ちょうど今月丸10年が経ったところです。

留学して半年後に自分が教える立場になるなんてまさか考えてもいなかったので、お話をいただいた時はさすがに『え?』という感じでしたが、お引き受けして現在まで続けることができたのは本当に幸運なことだと思います。

当時おっかなびっくりで始めた仕事が10年という時間を経過して今の自分につながっていると思うと、やはり感慨深いです。
時には自覚の甘さや語学力不足を痛感したり、離れていってしまった生徒もいたり、落ち込むこともありました。

その一方で、大きな成果が出たことや、慕ってくれる生徒の存在もあり、カチッとパズルが合うような関係というのは、自分の操ることのできるドイツ語のレベルに必ずしも左右されるものでもないのだな、と気づくこともありました(これはきっと師弟関係に限らないですね)。

 

レッスンでは、私はいつからセラピストになったのか?と思わされる出来事もあったり・・・。

マンツーマンでの指導空間ならではの体験をしながら、色々な場面に対応する能力が求められるなと感じます。

 

指導者としてはまだまだ未熟ですが、これからも様々なバックグラウンドを持つ学生たちがピアノを通してその個性を伸ばしていけるよう、力を添えることができればと思います。

 

写真は10年を記念して・・・10年前の2007年12月に撮影したロストック音楽演劇大学です。

 

萬谷衣里